
10月よりいよいよ消費税率が10%へ引き上げられてしまいました。弊社の規模であれば、確実に消費増税の影響を受ける形になりますので、
景気の面から言わせてもらうとつらい状況になりつつあります。
とはいえ、国もあらゆる方法で景気減退を回避するよう手をうってはいますので、弊社も活用できる施策はどんどんと活用させていただき、
結果として顧客満足度につながるよう努力していきたいと思います。
消費増税のタイミングで、住宅業界では「次世代住宅ポイント」が本格始動しました。
前回の補助金制度であった住宅ストックもカウントすると、今回で住宅ポイント制度は5弾目となります。
回を重ねるごとに、内容的にも拡張・多様化している印象を受けますが、これらの施策は本当にその時の景気状況など時代背景を多分に含んだものとなっています。
今回の次世代住宅ポイントですが、まず第一に「消費増税における経済活動の平準化」を狙っているのは明白であると思います。
それだけ消費税を触るということは、経済にとって大きなインパクトを与えるという証でもあるのでしょう。
その他の目的である、環境保全&省エネ、国内住宅基準の底上げ、バリアフリー化などは従来の目的を踏襲しているものと思われます。
これに今回新たに追加されたものは、「中古物件購入者」や「若者&子育て世代」への支援と、家事負担軽減を図る住設整備補助です。
宅配ボックスにもポイントが付与される今回の制度は、ますます働ける環境を整備・支援する、国の所信表明にも感じられるような…汗。
人生100年時代を声高々に標榜していますので、その社会基盤を維持するためにも税金を負担する“働き手”の確保がどうしても必要なのです、たぶん…。
すみません、話が脱線しておりますので、戻します。
今回の次世代住宅ポイント制度ですが、期間は短いです。工事対象期間は、10月から換算するとたったの半年で、2020年の3月末には終了となります。
ポイント上限は基本的に30万ポイントですが、若者&子育て世代や、中古物件購入者には上限が引き上げられたりします。
ただ、一つ注意が必要で、発行されるポイントは合計2万ポイント以上とならなければ、そもそもこの制度を活用することができません。
リフォームは、“住宅”であれば対象となり、この住宅には以前のような耐震基準を満たしているといった条件もないです。
そして、付与されたポイントですが、今回の制度では、家電や地産品などの商品と交換する形になります。よって、以前のように発行されたポイントを追加工事費に充当する“即時交換”といったものはなくなっていますので、ご注意ください。
では次に、ポイント発行申請に係るポイントについて軽く触れます。
今回は前回の住宅ストック補助金とは違い、紙ベースの申請書に戻りまして、Webによる申請手続きではないです。よって前々回の申請スタイルに戻ります。
紙に出力した申請書を窓口に提出したり、事務局へ郵送する形で申請手続きを行います。
というわけで、申請自体は施主様自身が行うことも一応は可能となりますが、実際は請負業者が代理で申請業務を行うのが大半だと思われます。
申請書に関しては、施主の年齢や世帯構成、工事の規模に応じて複数ある申請書から該当するものを選ぶことからスタートしますので、この点がやや変わった点と言えるかと思います。
また、申請書に応じて、提出する個人証明書類にも制限がかかったりしますので、その点も注意が必要だと思います。
あとは、以前のようにウェブから情報を入力してポイント発行申請書を作成する機能が現状ではありませんので、手書きによる書類作成となるのかと思います…。
それでは、最後に今回の次世代住宅ポイント制度の予算について触れておきます。
今回は1,300億円です。これは新築とリフォームの合計値ですが、新築で1,032億円、リフォームで268億円と区分されています。
今回の制度の盛り上がりがどれほどになるかは現段階では不明ですが、景気の中折れが生じることがなく、積極的に活用されるようであれば、期間を待たずに終了するかもしれません。
ただ、こればかりはフタを開いてみないと分からないのが実情です。
以上、かなり偏った内容になっているかと思いますが、今回の次世代住宅ポイント制度について紹介させていただきました。
なお、次世代住宅ポイントに関する情報発信はブログやTwitterなどのメディアを使っても色々と行っておりますので、そちらも参考にしていただけたらと思います。
消費増税がなされた今、消費者にとっては不利になるという側面は確かにあります。
ただ、色々な施策を活用することにより、今回の2%の消費増税分は元が取れるというケースも多々あるのが実際です。
弊社でも精いっぱいお客様のメリットにつながるよう対応させていただきますので、ぜひともリフォーム等をお考えの際には声をかけてくれたらと思います。
それではありがとうございました。
今回で5弾目にあたる住宅ポイントが「次世代住宅ポイント制度」として本格始動しました!2020年3月までです!!
Web担当より(2019.10.04)