
経済産業省では、平成18年4月施行の改正省エネ法に基づき策定した住宅の「窓等の断熱性能に係る情報提供に関する第度ライン」を平成22年5月24日に改正しました。 その背景には、地球温暖化防止に対する生活者の省エネへの意識高揚を目指し、生活者の目線でわかりやすい性能表示へのニーズの高まりがあります。そこで、「省エネ建材等級ラベル」を既存のラベルから「窓ラベル」表示に一本化されることになりました。
省エネ建材等級ラベルは「窓ラベル」に一本化されます
窓の断熱性能(省エネ建材等級)の表示方法
省エネ建材等級表示区分について
窓 | ||||
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熱貫流率が 2.33以下のもの |
熱貫流率が 2.33を超え3.49以下のもの |
熱貫流率が 3.49を超え4.65以下のもの |
熱貫流率が 4.65を超えるもの |
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- 玄関(勝手口)ドア・引戸については省エネ建材等級ラベルを貼付いたしません。
- 同じ仕様のガラスを使用していても窓のサイズ(面積)により断熱性能は異なる場合があります。
そのため同じ窓でもサイズにより、等級記号が異なる場合があります。
参考:熱貫流率とは!?
壁や窓などの各部位で、両側の気温が異なるときに、暖かい側から冷たい側へ熱が壁や窓などを通過します。窓の内外の温度差が1℃あったときに、単位時間あたりに窓の面積1m2を通過する熱量をワットで表したものが「熱貫流率(U値)」です。数値が小さいほど断熱性に優れていることを表します。単位は、「W/1m2・K(ワット・パー・ヘイベイ・ケルビン)」です。
ラベルの貼付位置
省エネ建材等級ラベルの貼付位置は(社)日本サッシ協会自主基準で室内側から見て右下隅の貼付を原則とします。
レベル貼付対象・対象外品目
Ⅰ 対象商品
- 1)貼付対象は窓に限定、窓の面積(外枠の寸法)は、原則0.2m2以上のものとする。
- 2)玄関ドア、引き戸、勝手口ドア、勝手口引き戸は貼付対象外とする
- 3)二重窓(樹脂内窓を含む)は貼付対象外とする
- 4)協会加盟各社が取り扱う輸入サッシについても同一の基準とする。
Ⅱ 省エネ等級表示対象品目
種類 | 省エネ表示対象品目 | 備考 |
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窓(サッシ) | 引違い、片引き、引分け窓等 | |
FIX窓 | ガラスブロックは対象外 | |
開き、縦すべり出し窓 | ||
開き窓(テラスタイプ) | 外鍵のないもの | |
上げ下げ、片上げ下げ窓 | ||
オーニング窓 | ダブルガラスルーバー窓は対象外 | |
突き出し、すべり出し窓 | ||
内(外)倒し窓等 | ||
折りたたみ戸 |
※方立・無目による連段窓は窓と窓の組合せの為、一つ一つの窓の性能を表記することとする。
Ⅲ 省エネ等級表示対象外品目
種類 | 省エネ表示対象外品目 | 備考 |
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窓(サッシ) | 出窓 | JIS-A-4710の試験方法に該当しない為 |
天窓 | 天窓 | JIS-A-4710の試験方法に該当しない為 |
参考サイト
- 「窓の断熱性能表示制度」について - JSMA(日本サッシ協会)
- 窓等の断熱性能表示制度について - 資源エネルギー庁 省エネルギー対策課
- 窓等の断熱性能表示制度について - 経済産業省
- 窓等の断熱性能表示制度が変わります - YKK AP株式会社